2015年3月2日月曜日

一夏「ペンギンも 結構種類があるんだな・・・」シャル(ふふ・・・でも、確かにそう見えるかも♪)

1 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:02:03



 ボクは、私用でis学園から、外出していた。

夕方ごろ、帰ってきたけど・・・。 ボクは気まぐれで、いつもと違う夕日を眺めようと

is学園の裏にある、雑木林の先を目指した。



シャル「・・・あれ?」



2 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:03:04



シャル「なんでこんな所に電話ボックスが・・・?」



シャル「・・・不法投棄?」



            カチャ・・・キィ・・・



シャル「見たところ普通の電話ボックスだけど」



シャル「でも電話線も電線もないし・・・」



シャル「・・・・・・・・・・・・・」 ウ~ン・・・



シャル「・・・あ」



シャル「そういえば日本のアニメに こんな不思議な道具があったっけ」



            ガチャ・・・・・・




3 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:03:48







シャル「もしも一夏が、ボクにぞっこんだったら!」







シャル「・・・なんてn」



            ジリリリリリリリリリリリリリリリリリンッ!!



シャル「わあっ!?」



            バッ・・・ギィッ・・・バタン!



シャル「・・・・・・・・」 ドキドキ・・・



シャル「な・・・なんなの?」



シャル「・・・・・・・・」



シャル「・・・帰ろう」




4 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:04:56







              -同・is学園・校門付近-



シャル「~♪」 フフ~ン フン



一夏「・・・!! シャル!?」



シャル「あ、一夏。 ただいm」



一夏「なんて格好してるんだよ! こっちへ来い!」 グイッ



シャル「えっ!? 格好って・・・ちょっ・・・! 一夏!?」




5 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:05:58







              -同・is学園寮・一夏の部屋-



一夏「・・・ふ~。 なんとか、見つからずにすんだな・・・」



シャル「・・・いったい、どうしたの? 一夏?」



一夏「そりゃ、こっちのセリフだよ・・・」



一夏「なんで女の・・・それも、女子の制服なんて着てるんだよ?」



シャル「・・・は?」



一夏「・・・大丈夫か? シャル?」



シャル「・・・・・・・・・」




6 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:06:45



シャル「・・・えっと、ごめん」



シャル「まず、一夏が『おかしい』と思うことを 言ってくれるかな?」



一夏「・・・? ああ、わかった・・・」



一夏「女子の・・・女の子の服を着ていたからだ」



シャル「・・・それの何がおかしいの?」



シャル「ボクは女の子だもん。 女の子の服くらい着るよ・・・」



一夏「・・・おいおい、シャル」




7 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:07:32







一夏「男装してるのがバレたら、フランスへ強制送還なんだぞ?」







シャル「・・・えっ?」



一夏「・・・シャル、どうしたんだよ?」



一夏「フランスに帰りたいのか?」



シャル「・・・そんなわけない」



一夏「じゃあ・・・どうして女子の格好を?」



シャル「・・・・・・えっと」




8 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:08:19



シャル(・・・もしかして、あの電話ボックス)



シャル(あれのせい・・・?)







シャル「・・・その、ね・・・。 き、気分転換・・・」



シャル「気分転換で着てみたんだけど・・・、つい、うっかり・・・」



一夏「・・・・・・・」



一夏「・・・シャル」



シャル「う、うん・・・」




9 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:09:37



                 ギュッ・・・



シャル「!!!?!???!!?!?」 ///



シャル(ええええええええ!? い、一夏が、ボクを抱きしめて・・・!?) ///



一夏「勘弁してくれよ・・・」



一夏「ちょっとした不注意で・・・、シャルが居なくなるなんて」



一夏「俺・・・嫌だからな?」



シャル「う、うん」 ///



シャル(ど、どうしたの!? 一夏・・・) ///




10 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:10:42



一夏「・・・シャル?」



シャル「う、うん?」 ///



一夏「・・・本当に大丈夫か?」



シャル「だ、大丈夫・・・」 ///



一夏「顔が紅いけど・・・」



シャル(一夏のせいだよ・・・!!) ///



シャル「ホ、ホントに大丈夫だから・・・」 ///



一夏「なら・・・いいが」 スッ・・・



シャル(あ・・・離れちゃった・・・。 ちょっと残念) ///




11 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:11:45



シャル(・・・これは、たぶん あの電話ボックスのせい)



シャル(と・・・いう事は)



シャル(この一夏は、ボクに、ぞっこん・・・)



シャル(・・・・・・・・・・・) ///



シャル(・・・も、もう少し、様子を見てみようかな) ///




12 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:13:44



一夏「安心したら、なんか腹減ってきたな・・・」



シャル「そういえば僕も」



一夏「じゃあ、食堂に行くか?」



シャル「うん!」



シャル「あ、ボクは着替えて行くから、先に行っててくれる?」



一夏「おう、待ってるぜ!」




13 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:14:50



シャル「・・・さてと」



シャル「男装しなきゃならないって事は・・・」



シャル「ボクはここに・・・、一夏と同じ部屋のままって事だよね・・・」



シャル「・・・・・・・・・・」 ゴソゴソ・・・



シャル「あった」



シャル「・・・・・・・・・・」 シュル・・・スススッ・・・



シャル(・・・また、この胸バンドを着ける事になるなんて・・・)



シャル(これ着けると、窮屈なんだよね・・・)



シャル「・・・・・・・・・・」




14 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:16:06







             -同・is学園・食堂-



一夏「シャルル、ここだ! ここ!」



シャル「あ、うん」



シャル(そっか・・・ボクは『シャルル』って呼ばれてたっけ・・・)



シャル「お待たせ、一夏」



一夏「お、今日は焼き魚定食か」



シャル「一夏は、またラーメン? 最近ちょっと多くない?」



一夏「う・・・、確かにそうかも・・・」



シャル「ちゃんとバランスを考えないとね」



一夏「かなわないな、シャルルには・・・」



シャル「アハハ・・・」




15 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:17:32



シャル「・・・さすがに、人が少ないね」



一夏「ちょっと遅い時間だからな」



シャル「・・・・・・・・・」



シャル(・・・あれ?)



シャル「・・・ねえ、一夏」



一夏「うん?」



シャル「もしかして・・・ボクが帰るのを待っててくれたの?」



一夏「当然だろ?」



一夏「一人で食うのは味気ないしな・・・」 ハハハ・・・



シャル「一夏・・・」 ///



シャル(凄く嬉しい・・・) ///




16 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:19:39







            -夜・is学園寮・一夏とシャルルの部屋-



             ☆一夏はシャワー中☆



シャル(・・・そうだった)



シャル(ど、同室って事は・・・同じ部屋で・・・寝るって事で・・・)



シャル(ボ、ボクに、ぞっこんな一夏は・・・) ///



シャル(ボクと・・・・・・しちゃってる・・・のかな・・・?) ///



            ガラッ・・・



一夏「シャル、お待たせ。 シャワー空いたぞ?」



シャル「!!」 ビクッ! ///



シャル「う、うん! じゃ、行ってくるね!」 タタッ ///



一夏「?」




17 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:20:36



シャル(・・・・・・) ///



シャル(ど、どうしよう、こ、心の準備が・・・) ドキドキ ///



シャル(・・・・・・・・・・・・) ドキドキ ///



シャル(・・・ううん、い、一夏が、それを・・・) ドキドキ ///



シャル(ボクを、望むのなら・・・) ドキドキ ///



シャル(ボクは・・・) ドキドキ ///



シャル(・・・・・・・・・・・) ドキドキ ///



シャル(と、とりあえず、念入りに体を洗っておこう・・・うん) ドキドキ ///




18 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:21:40



               ガラッ・・・



シャル「・・・お、おまたせ」



一夏「おう」



シャル「・・・・・・・・・・・」



シャル(・・・・・・なんか、普通にくつろいでる)



シャル(・・・良かったような・・・がっかりしたような・・・) ハァ・・・



一夏「・・・・・・・・・・」 チラ見



一夏(・・・やっぱり様子が変だな)



一夏(・・・・・・・・・・)



一夏(・・・そうだ!)




19 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:22:32



一夏「シャル」



シャル「ん? なに?」



一夏「明日の休日、ヒマか?」



シャル「うん。 特に用事は無いけど?」



一夏「そうか。 じゃあさ、明日」




21 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:23:41







一夏「デートしないか?」







シャル「・・・・・・」



シャル「えっ!?」



一夏「・・・嫌か?」



シャル「ううん! そんな事無い! 行きたいよ!」 ///



一夏「よし! 決まりだ」




22 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:24:29



一夏「どこに行くかは、任せてもらえるか?」



シャル「うん! 一夏の行きたい所ならどこでもいいよ!」 ///



一夏「そうか。 じゃ、明日モノレールの○○駅前8:00くらいに・・・」



シャル「・・・? 一緒にここを出ればいいんじゃない?」




23 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:25:11



一夏「・・・おいおい、シャル」



一夏「前、一緒に行動しすぎて、ホモ疑惑かけられた事」



一夏「もう忘れたのか?」



シャル「」



一夏「・・・みたいだな」



シャル「・・・ごめん」



一夏「・・・いや、いいんだ」



一夏「明日、楽しみにしててくれ」



シャル「うん!」




24 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:26:34







              -翌日・8:00ごろ・モノレール○○駅前-



シャル「一夏、お待たせ!」



一夏「おっ、来たか、シャ・・・」



一夏「」



シャル「えへへ・・・どうかな?」 ///



一夏「お、おう、凄く・・・可愛い」 ///







一夏(白のワンピースに若草色のカーデガン・・・。 すげえ似合ってる) ///




25 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:27:23



シャル「よかった・・・」 ///



一夏「けど・・・その格好で学園を出たわけじゃないよな?」



シャル「大丈夫。 さっき、この駅の化粧室で着替えたの」



一夏「そうか・・・」



シャル「一夏の私服もカッコいいね」 ///



一夏「そ、そうか? ・・・ありがとう、シャル」 ///




26 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:28:37







              -午前中・水族館-



シャル「へえ~、水族館かぁ」



一夏「まだまだ暑い日が続くし、涼しげでいいだろ?」 クス



一夏「さて、先ずは何を見るか・・・」



一夏「シャルは、行きたい所ある?」



シャル「あ、ペンギンを見て見たいかな」



一夏「よし、ペンギンな」 ギュッ・・・



シャル「!!」



シャル(い、一夏、手を・・・) ///




27 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:29:48



シャル「うわぁ~! 可愛い~♪」



シャル「あ! ねえ、一夏、あれって親子かな?」



一夏「どれ?」



シャル「ほら、あそこ・・・ちょっと岩場の影の所にいる二羽」



一夏「ああ、あれな。・・・う~ん」



一夏「・・・俺には、俺達みたいなカップルに見えるけどな」 ///



シャル「!?」 ドキッ ///



シャル「も、もう・・・一夏ったら・・・」 ///



シャル(ふふ・・・でも、確かにそう見えるかも♪) ///




28 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:30:47



一夏「ペンギンも 結構種類があるんだな・・・」



シャル「ホントだね」



シャル「南極にしか、いないって思ってたけど・・・」



一夏「ハハ・・・、そんなイメージあるよな」



シャル「わっ! ・・・これ、大きいね?」



一夏「どれどれ・・・。 おお・・・でかいな」



一夏「お! しかも、その名も コウテイペンギン!」



シャル「ふふ、まさにピッタリの名前だね!」




29 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:32:01



一夏「さて、次は、どこがいい?」



シャル「やっぱり巨大水槽かな?」



シャル「パンフも相当 力を入れてるし、期待しちゃうな」



一夏「なになに・・・、悠然と泳ぐジンベイザメと 彩り豊かな魚達をお楽しみください・・・か」



一夏「面白そうだな」



シャル「うん!」




30 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:32:49



一夏「おお・・・・・・」



シャル「うわぁ・・・・・・」



一夏「凄いな・・・・・・」



シャル「うん・・・きれい・・・」



一夏(・・・シャルの方が、もっとキレイで可愛いよ) ///



シャル「ん?」



一夏「な、なんでもない」 ///



シャル「?」




31 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:33:52



一夏「お! あれがジンベイザメかな?」



シャル「え? どれどれ?・・・って、あれはエイじゃない?」



一夏「・・・どう見てもエイだな」 ハハハ・・・



一夏「でも・・・これもでかいな」



シャル「え~と・・・。 あっ これかな?」



シャル「オニイトマキエイ・・・世界最大のエイだって」



シャル「マンタ、とも呼ばれてるって書いてる」



一夏「へえ・・・世界最大かぁ・・・、なるほど」




32 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:34:43



シャル「あ!! 見て見て!! 一夏!!」



一夏「おおー!!」



シャル「おっきい・・・」



一夏「すごいな・・・」



シャル「ふふふ・・・」



一夏「? なにか、可笑しいか?」



シャル「うん、あのね、サメって言うから、もっと怖いのを想像してたんだけど・・・」



シャル「なんだか愛嬌のある姿だなぁって思って・・・」 クス



一夏「はは・・・確かにそうだな」



一夏(水中で絶対、遭遇したくないけどな・・・)




33 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:35:28



一夏「さてと・・・そろそろ昼飯にしないか?」



シャル「うん、いいね」



一夏「え~っと・・・、レストランは、と・・・」



一夏「こっちか」




34 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:37:08



シャル「一夏は、何にする?」



一夏「そうだな・・・」 パラパラ・・・



一夏「・・・?」



シャル「? どうかしたの?」



一夏「いや・・・、なんか普通のメニューだな、と思って」



シャル「普通?」




35 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:38:02



一夏「だってさ、水族館だから、魚の・・・例えば、サバとかアジとか」



一夏「そういう海の幸のオンパレードかと・・・」



シャル「・・・それは、逆に斬新だけど」



シャル「ボクは、さっきまで元気に泳いでた魚達が・・・って思うと」



シャル「食欲無くすかな・・・」



一夏「・・・・・・なるほど」




36 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:38:38



一夏「てなわけで、オムライス!」



シャル「ボクは・・・ナポリタン!」



         アハハ・・・



一夏「次はどこに行こうかな?」 モグモグ



シャル「今度は、一夏の行きたい所がいいな」 モグモグ



一夏「俺の行きたい所か・・・」 モグモグ



一夏「そうだな・・・」




37 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:39:47



シャル「深海魚・・・」



一夏「普段は、絶対見れないからな」



一夏「・・・って、シャル?」



シャル「うん!? な、なに?」



一夏「・・・・・・・・・」



一夏「か、変えようか?」



シャル「ううん! いいよ? ぜ、全然、おっけー!」




38 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:40:40



一夏(どう見ても・・・明らかに怖がってるじゃないか・・・)







一夏「・・・シャル、無理しないでくれ」



一夏「今日は、シャルのために来たんだから・・・」



シャル「!? ううん! む、無理なんて!」



シャル「・・・・・・・・・・・」




39 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:41:49



シャル「・・・ごめん。 やっぱり・・・怖い」



一夏「・・・いや、いいんだよ。 それくらい」 ニコ



一夏「じゃ、場所をかえy」



             ギュッ・・・



シャル「こ、怖いから、う、腕組んで、いい?・・・って言うか、もう組んでるけど」 ///



一夏「」 ///




40 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:42:51



一夏(むむむ、胸がっ! お、大物だっ!) ///



一夏「じゃ、じゃあ、行く、か!」 ///



シャル「う、うん・・・」 ///







一夏(・・・いかん! き、今日のシャルは、いつもの200倍(当社比)可愛い!!) ///



一夏(お、おまけに! 腕にとてつもなく、き、気持ちのいい感触がっ!!) ///



シャル(こ、怖いけど・・・これなら、怖くない・・・) ///




41 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:43:57



シャル「最後のリュウグウノツカイは、神秘的だったね!」



一夏「おう・・・」 ポー・・・ ///



シャル「・・・一夏?」



一夏「!! う、うん? なんだ? シャル?」 ///



シャル「話・・・聞いてた?」



一夏「お、おう! 竜宮城な! 浦島太郎が行ってきたって童話が・・・」 ///



シャル(・・・聞いてないじゃない) ムウー・・・




42 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:44:46



シャル「あ! 一夏! もうすぐイルカのショーが、始まるって!」



一夏「おっ、もうそんな時間か」



シャル「行こう! 一夏!」



一夏「ああ、行こう!」




43 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:45:50



            ザザーン・・・



シャル「わあっ! 可愛い!」



シャル「見て見て! 一夏!」



一夏「うおっ! イルカって、あんなにジャンプするんだ!」



シャル「すごい!」



一夏「おー! 今度は、三頭同時にジャンプ!」



シャル「きれいにそろってる! お見事だね!」



一夏「たくさん訓練したんだろうな・・・」 シミジミ・・・



シャル「ボク達にとっても連携は、大変だもの・・・。 感心しちゃう」 クス




44 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:47:12







----------







シャル「楽しかったね~♪」



一夏「最後のイルカの寸劇は、なかなか凝ってたな」 クス



シャル「ふふ、確かに面白かった。 あのネタを考えた人、センスあるよね!」



一夏「ホント・・・涙あり、お笑いあり、老若男女、関係なく楽しめる内容だった」



シャル「また、見に来ようね!」 ニコ



一夏「ああ・・・。 また来よう!」 ニコ




45 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:48:07



一夏「おっ、売店がある」



シャル「記念に何か買っていこうかな?」



一夏「いいな、俺も何か買うかな」



シャル「わあ・・・ぬいぐるみがいっぱい・・・」 キラキラ・・・



一夏「ジンベイザメが一番人気です・・・か」



一夏「どうだ? これなんて?」 ヒョイ



シャル「・・・・・・・・」



シャル「ううん・・・いい」



シャル「ボクは、『男』だから・・・そんな可愛いのは飾れないよ」 クスッ・・・



一夏「・・・!」



一夏「す、すまん・・・」




46 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:49:25



シャル「・・・これにしようかな」



一夏「キーホルダーか」



シャル「寸劇のイルカ君だね」



シャル「これなら大丈夫かな」



          コレクダサイ  ハイ、ドウゾ・・・



一夏「・・・・・・」



シャル「・・・一夏?」



一夏「!・・・え、えっと」



一夏「・・・じゃあ、俺は・・・、これにしよう」



シャル「・・・!? それって・・・イルカちゃんじゃない?」



一夏「おう」




47 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:50:22



シャル「・・・いいの? またホモ疑惑がかけられるよ?」



一夏「ふふ・・・それは、カンベンして欲しいな」



           コレヲ  マイドアリー・・・



一夏「・・・はい、シャル」 スッ・・・



シャル「えっ?」



一夏「寸劇通りなら、イルカ君とイルカちゃんは」



一夏「一緒にいないとな」 ニコ



シャル「一夏・・・」



シャル「・・・・・・・・・・」



シャル「うん・・・そうだね。 ありがとう、一夏」 ニコ



一夏「どういたしまして」 ニコ




48 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 18:51:01



一夏「さ~て、そろそろシメと行きますか!」



シャル「うん!」



シャル「最後はどこに行くの?」



一夏「クラゲのコーナーだ!」



シャル「・・・クラゲ?」



シャル「クラゲって・・・あのキミの悪い・・・?」



一夏「おっ・・・その反応!」



一夏「ふふふ・・・。 そういう反応のシャルにこそ、ぜひ、見てもらいたいんだ!」 ニコ



シャル「え~・・・」




49 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:06:04



シャル「わあ・・・」



一夏「どう?」



シャル「凄く・・・幻想的だね・・・」



一夏「だろ・・・」 ニコ



一夏「受け売りだけど、光のあて具合とか、色々計算して」



一夏「こんな風になるんだそうだ・・・」



シャル「へえ・・・そうなんだ」




50 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:07:18



一夏「・・・・・・・・・」



一夏「・・・えっと、シャル」 ///



シャル「うん?」



一夏「す、座らないか?」 ///



シャル「え?・・・うん、いいけど・・・」



シャル「・・・・・・・!?」




51 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:09:06



 一夏にうながされて 振り向いたボクは、そこがどういう空間か わかった・・・。



あえて通路状に、横長な水槽と見学スペース・・・。 



ほとんど水槽からの明かりしかない、薄暗さ・・・。



ベンチとベンチの間に置かれている、仕切りの様な観葉植物(造花)・・・。



そして・・・。 薄暗くてよく見えないけど・・・、何組かのカップルがいる・・・。




52 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:10:17



シャル(・・・こ・・・これって・・・!) ドキドキ ///



一夏「・・・い、いや、か?」 ///



シャル「・・・! う、ううん! ・・・・・・そんな事、ないよ?」 ///



一夏「そ、そうか・・・」 ///



シャル「・・・す、座るね?」 ///



一夏「・・・お、おう・・・」 ///




53 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:11:14



一夏「・・・今日は、楽しんでくれたかな?」 ///



シャル「・・・うん」 ///



一夏「そ、そうか・・・良かった」 ///



シャル「・・・・・・・・・・」 ///




54 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:12:10



シャル(・・・き、期待、しても、いいのかな?) ///



シャル(ううん・・・、こんなに雰囲気のある場所で) ///



シャル(な、何にもしなかったら・・・) ///



シャル(ボクだって、お、怒るんだから、ね・・・!) ///




55 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:13:16







 目の前には、ゆらゆらと漂う 幻想的なクラゲ達・・・。 ロマンチックだけど



それとは正反対に ボクの胸の鼓動は、早鐘を打つように激しく動いていた。



すぐ右隣に、一夏が・・・、大好きな人が、いる・・・。




56 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:15:04







 一夏の左手が・・・ボクにそっと触れる。 思わず ビクッ、としてしまうボク・・・。



でも・・・一夏の手は、戸惑いながらも ボクの肩に回され、一夏の方へ抱き寄せられた。







 今度は、一夏の右手が、ボクの顔に触れる。 ・・・そして、一夏の方へ、そうっと



顔を向けさせられた・・・。



 ボクは・・・、一夏の顔を見ながら、静かに目を閉じる。




57 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:15:59







 ああ・・・・・・。 これが、一夏の唇・・・。 たどたどしいけど・・・、とっても優しい・・・。



ふふ・・・キスの時も、『一夏』なんだね。







 唇をあわせる・・・。 ただ、それだけの事なのに、一夏の事が 全部わかった気がしちゃうよ。



うれしい・・・。 ボク、本当に幸せだよ? 一夏・・・。







 大好き・・・。




58 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:16:51







             -夕方・モノレール○○前駅-



一夏「・・・・・・」 ///



シャル「・・・・・・」 ///



シャル「きょ、今日は、ありがとうね」 ニコ ///



一夏「えっ? い、いや、シャルが元気になってくれたのなら」 ///



一夏「俺はうれしい」 ///



シャル「うん! 元気になれたよ?」 ///



一夏「そうか・・・。 よかった」 ニコ ///




59 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:18:25



一夏「じゃあ・・・、俺は先に帰っているから」



シャル「・・・!」



シャル「う、うん! わかった」



シャル(・・・あれ?)



一夏「今日は夕食、部屋で一緒に食べようぜ」



一夏「サンドイッチかなんか、用意しとくからさ」



シャル「うん、いいね」 ニコ



一夏「じゃ、部屋で待ってるからな?」



シャル「うん、待っててね・・・」



一夏「ああ・・・」




60 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:19:31



シャル「・・・・・・・・・・」



シャル「・・・さ、さてと! 着替えないと!」



シャル「・・・・・・・・・・」




61 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:20:19







             -同・モノレール○○駅・化粧室-



シャル(・・・・・・・・・) シュル・・・ススス・・・



シャル(・・・なんだろう、この気持ち)



シャル(・・・・・・・・・) ススス・・・ササッ・・・



シャル(幸せ気分が、どこかに行っちゃった・・・)



シャル(・・・・・・・・・)




62 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 19:21:41







             -夜・is学園寮・一夏とシャルの部屋-



シャル「ただいま~」



一夏「おう、おかえり!」



シャル「・・・あ、準備してくれてたんだ」



一夏「ハハハ・・・大丈夫。 さっき用意し終わったばかりだから」



一夏「さ、手を洗って、食おうぜ!」



シャル「うん!」



シャル「・・・・・・・・・・」




66 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:48:14







            -翌日の朝・is学園・1組教室-



シャル「みんな、おはよう」



セシリア「あら、シャルルさん、おはようございます」



箒「おはよう」



ラウラ「うむ、おはよう、シャルル」



鈴「おはよう、シャルル」




68 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:49:55



セシリア「あのう・・・、一夏さんは?」



シャル「後五分~とか言ってたんで、そのままにしてきたよ」



鈴「うわ・・・遅刻したら千冬さんの雷が落ちるってのに・・・」



シャル「そんな事言われても・・・。 ボクは一夏の目覚まし時計じゃないから」 クスッ



箒「・・・ま、たまには、いい薬だろう」



セシリア「あら? ラウラさんは?」



鈴「え?」



箒「は?」



シャル「・・・あれ?」




69 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:50:35



鈴「!! ラウラ・・・! もしかして!」 ダッ



箒「一夏の所か!」 ダッ



セシリア「抜け駆けは許しませんわー!!」 ダッ



             ドドドドドド・・・



シャル「・・・アハハ」



シャル「・・・・・・・・・」




70 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:51:33







              -昼休み・is学園・食堂-



モブ子「デュノアくん! ここで食べない?」



モブ美「ねっねっ! いいでしょ?」



モブ枝「一緒に食べようよ~!」



シャル「うん、いいよ」 ニコ



           ワ~イ! ウレシー! キャッ キャッ




71 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:52:49



モブ子「ねえねえ、昨日のテレビでさ!」



モブ美「あ、それってあれじゃない?」



モブ枝「それよりもさ、駅前に出来た新しいケーキ屋さんなんだけど」



シャル「ああ・・・あの可愛いマスコットの?」



モブ枝「そうそう! それ!」



             アハハ・・・




72 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:53:29



シャル(・・・・・・・・)



シャル(・・・一夏は) チラ見



シャル(ふふ・・・いつも通りのみんなに囲まれてる)



シャル(・・・・・・・・)



シャル(あ・・・鈴に殴られた)



シャル(・・・何があったのかな・・・)



シャル(・・・・・・・・)




73 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:54:13



シャル(・・・・・・・・・)



シャル(ちょっとぐらい、いいじゃない)



シャル(ボクは、後で一夏を独り占めできるんだから)



シャル(・・・・・・・・・)



シャル(・・・・・・・・・)




74 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:54:55







            -放課後・is学園寮・一夏とシャルの部屋-



シャル「ただいま」



一夏「おかえり」



シャル「・・・一夏」



一夏「ん?」



シャル「あのね・・・」



一夏「うん」



シャル「・・・ホントの事、言っちゃ駄目かな?」



一夏「ホントの事?」



シャル「だから・・・、ボクが女だって事を・・・」



一夏「」




75 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:56:09



一夏「・・・どうしてだ?」



一夏「フランスに帰りたいわけじゃないんだよな?」



シャル「うん・・・」



シャル「でも・・・特記事項だってあるし、きっと大丈夫だよ」



一夏「・・・・・・」



一夏「もし・・・」



一夏「もし、大丈夫じゃなかったら?」



一夏「単なる便宜上の記述だとしたら?」



シャル「・・・・・・」




76 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:57:17



一夏「・・・・・・・・・」



シャル「・・・・・・・・・・」



一夏「・・・シャル」



シャル「うん」



一夏「俺が告白した時の事、覚えているか?」



シャル「・・・え? えっと・・・」



一夏「・・・ほら、鈴とセシリアが、ラウラに 負けた日の夜」



シャル「ああ! そうだったね・・・」



シャル(・・そ、そんなに早い段階で告白したんだ・・・) ///




77 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:58:21



一夏「・・・まあ、最初は、同情だったかな」



一夏「シャルの境遇とか、似てるところあったし・・・」



シャル「・・・うん」



一夏「だけど・・・ほんの数日だったけど、シャルは、とても優しくて」



一夏「いつも俺の隣にいて、可愛い笑顔を見せてくれてて・・・」 ///



シャル「う、うん」 ///



一夏「俺の中で、どんどん存在が大きくなっていって・・・」 ///



一夏「か、掛け替えの無い、大切な人だって・・・思うようになってたんだ・・・」 ///



シャル「・・・・・・」 カァ・・・///



シャル(・・・う、うれしい) ///




78 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 20:59:41



一夏「・・・でも」



シャル「・・・?」



一夏「同時に怖くなった・・・」



一夏「男装がばれて、シャルが居なくなる事が・・・」



一夏「とてつもなく恐ろしくなったんだ・・・」



シャル「・・・・・・」



シャル(・・・そっか。 そう、だったんだ)




79 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:01:33



シャル「・・・・・・・・・」



シャル「・・・ごめん、一夏」



シャル「もう・・・言わないから」 クスッ



一夏「・・・・・・俺の方こそ、ごめん」



一夏「わかってるんだ・・・。 シャルに、負担をかけていることは」



一夏「だけど・・・、俺、もう・・・シャルが居なくなる事には、耐えられない」



一夏「俺・・・」 グスッ・・・



シャル「・・・一夏」



シャル(・・・・・・・・・)




80 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:03:05







              -夜中・is学園寮・一夏とシャルの部屋-



シャル(・・・・・・・・・・)



シャル(・・・どうしよう)



シャル(凄くうれしい・・・) ///



シャル(・・・・・・・・・・) ///



シャル(一夏が・・・ボクと離れたくないって言ってくれてる) ///



シャル(ボクの知ってる一夏じゃないみたい) ///



シャル(・・・・・・・・) ///




81 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:03:50



シャル(・・・!!)



シャル(・・・・・・・)



シャル(・・・そうだ、違うんだ・・・)



シャル(この一夏は・・・)




82 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:04:27







シャル(あの電話ボックスで作られた、ボクの理想の一夏なんだ・・・!!)







シャル(・・・・・・・・・)



シャル(でも・・・それでもいいじゃない)



シャル(今、隣のベッドで寝ている一夏は、理想の一夏だし・・・)



シャル(それでいいじゃない・・・)



シャル(それで・・・・・・・・)



シャル(・・・・・・・・・)




83 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:05:04







               -深夜・is学園裏・雑木林-



シャル「・・・・・・」



シャル「・・・・・・あった」



シャル「・・・・・・・・・」



シャル「いったい、誰が何の為に・・・」



シャル「・・・・・・・・・」



シャル「・・・考えても無駄だよね」




84 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:05:44







 涼しい風が心地よい月明かりの中、ボクは、あの電話ボックスの中に入った。







シャル(・・・・・・・・・・)



シャル(ホントにいいの? シャルロット・・・)



シャル(あの一夏は、理想だよ?)



シャル(元に戻ったら・・・)



シャル(また、他のみんなと取り合いになるんだよ?)



シャル(・・・・・・・・・・)




85 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:06:23



シャル(・・・・・・・でも)



シャル(ボクは知ってるもの・・・)



シャル(日の当たる場所が、心地いい事を)



シャル(ウソ偽り無く、みんなと話せることが)



シャル(とっても楽しいって事を・・・) クスッ・・・




86 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:07:35



シャル(・・・・・・・・・・・)



シャル(そして、日陰にいたボクの背中を)



シャル(優しく、そっと押してくれたのは・・・)



シャル(元の世界の一夏)



シャル(・・・・・・ふふっ)



シャル(本人にその自覚が、全然無いけどね・・・) クスッ




87 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:08:53







 ボクは、電話ボックスの受話器を手に取った。







シャル「元の世界に・・・もどって!」



            ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリンッ!!







 ボクは、電話ボックスを出ると、isを起動して それを持ち上げる。



そして・・・、湖の真ん中まで来ると、思い切りそれを放り投げた。




88 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:10:15







シャル「ライフル・・・榴弾、装填!」



             ダン!ダン!ダン! ・・・ボウンッ!!







 爆散して湖面に消える、不思議な電話ボックス・・・。



後悔してない・・・と言えば、それはウソになる。



でも・・・あれは、在ってはいけない物だ。



それは確信していた・・・。




89 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:11:14







                -次の日の朝・is学園・1組教室-



シャル「おはよう、みんな」



セシリア「あら、おはようございます、シャルロットさん」



箒「おはよう」



鈴「おはよう、シャルロット」



一夏「おう! おはよう!」



ラウラ「おはよう、シャルロット」




90 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:12:08



シャル「・・・ラウラ、今朝起きたら居なかったけど」



シャル「まさか また、裸で一夏のベッドに潜り込んでたり してないよね?」



ラウラ「ああ」



ラウラ「ちゃんとパジャマは着ていた」 ドヤッ!



シャル「・・・一夏?」 ゴゴゴ・・・



一夏「お、俺は悪くないだろ!?」



箒「ハレンチな・・・」 ゴゴゴ・・・



セシリア「一夏さぁん・・・」 ゴゴゴ・・・



鈴「一夏ぁ・・・」 ゴゴゴ・・・



一夏「」




91 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:13:07







              -昼休み・is学園・屋上-



鈴「まったく・・・あの朴念仁!」



ラウラ「嫁の悪口は止めてもらおう」



鈴「元はと言えば、あんたの所為でしょーが!」



シャル「ラウラ・・・、何度も言うけど、人のベッドに勝手に入っちゃダメだよ?」



ラウラ「そうか・・・。 ならば今度は、ことわりを入れてから」



セシリア「そう言う問題ではありませんわ!」



ラウラ「むう?」



箒(いくら言っても、平行線か・・・)




92 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:13:55



シャル「ねえ、ラウラ。 一夏の事、好き?」



箒・鈴・セシ「「「!!」」」



ラウラ「もちろんだ」



シャル「そっか」 ニコ



シャル「・・・でもね、ラウラ」



シャル「『好きだから』 といって、それを押し付けるのは良くないと思うよ?」



ラウラ「・・・?」



箒・鈴・セシ「「「・・・・・・」」」




93 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:15:24



シャル「ボクね、怖い夢を見たんだ」



ラウラ「夢?」



シャル「うん。 その夢の中での一夏は、ボクにぞっこんでね」



ラウラ「・・・どこが怖い夢だ」



箒・鈴・セシ(((う、うらやましい・・・)))







シャル「最初は、ボクもそう思ったよ」 クス



シャル「でも・・・」



シャル「夢の中の一夏は、ボクと一緒に居たいために」



シャル「ボクに男装を続けさせていたんだ・・・」



ラウラ「・・・!」



箒・鈴・セシ(((・・・・・・)))




94 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:17:08



シャル「・・・もちろん、ボクもそれを 望んでいたのかも知れないけどね」



シャル「だけど・・・人に好きって想いを押し付けてしまうと・・・」



シャル「それは迷惑な事なのかなって、思える様になったの」



ラウラ「・・・・・・・」



箒(・・・今日は)



鈴(いつにも増して)



セシリア(説得力がありますわ・・・)




95 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:17:58



ラウラ「・・・そ、そんな事は、無い!」



ラウラ「私の嫁は、喜んでいるはずだ!」



シャル「・・・・・・そう」



シャル「じゃあ、もう何も言わない」



シャル「ラウラが、それでいいなら それでいいよ」



シャル「忠告はしたからね? どうなってもラウラの責任だから」 ニコ



ラウラ「ひっ・・・!」




96 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:18:56



鈴(うわぁ・・・・・・出たよ。 デーモンスマイル・・・)



箒(・・・せ、背筋が凍りつくような感覚が) ブルッ・・・



セシリア(わ、わたくしは、負けません事ですわよ!) ブルブル・・・



ラウラ(い、いつものシャルロットじゃない・・・!) ブルブル・・・



シャル「ん? どうしたの? みんな?」



箒・鈴・セシ「「「な、なんでもない!」」 ですわ!」



ラウラ(放課後・・・部屋に帰ったら謝っておこう・・・) ガクブル・・・




97 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:19:46







 こうして、ボクの不思議な体験は、幕を閉じた。 



本当に夢なのかと思えるほど・・・。



 でも・・・そうではない、と伝える証拠が一つ・・・、ううん二つあった。




98 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:20:50







             -夜・is学園寮・ラウラとシャルの部屋-



シャル「・・・・・・・・・・」 チャラ・・・



シャル(イルカくんと イルカちゃんのキーホルダー・・・)



シャル(どうしてあるのかな?)



シャル(・・・・・・・・・・・) チャラ・・・



シャル(ふふ・・・まあ、いっか) クス



シャル(・・・・・・・・・・・)



シャル(それにしても・・・)



シャル(やっぱり もったいなかったかな・・・) チャラ・・・




99 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:21:43



シャル(・・・・・・ううん)



シャル(それは考えちゃいけないよね・・・)



シャル(でも・・・いつか)



シャル(・・・・・・・・・)



シャル(ボクの好きな一夏と・・・あんなキスをしたいな) ///



シャル(うふふ・・・) ///



シャル(おやすみ、一夏・・・) ///







 それは、ボクだけの大切な宝物になっていた。







                おしまい




100 :機甲猟兵Ⅱ :2012/06/26(火) 21:25:56

皆さん、お疲れ様でした。 シャル編、終了です。

お楽しみいただけたのなら、嬉しいです。



いつもながら、支援してくださった方、ありがとうございます。




101 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/27(水) 01:44:08

おつんつん




102 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/27(水) 17:37:55

gj




103 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/29(金) 09:30:02

>>1

乙~

次はセシリアかな?




104 :♯dzdzp機甲猟兵Ⅱ :2012/06/30(土) 13:12:57

一応ラウラ編を予定しております。

セシリア編は、相当な難産になりそうです・・・。



それと・・・これでコテに酉ついたかな?

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